脳卒中とは、脳の血管障害すべてを含めた総称です。
「卒中」とは「卒然(=突然)」と「中る(あたる=当たる)」、つまり何の前触れもなく突然当たる、ということです。脳の血管障害はそれまで普段となんら変わらぬ日常生活を送っていたのに、なんの前触れもなく発症し、重篤な事態を招きかねない恐ろしい病気です。
脳卒中は一度発症すると治療が困難な病気と思われていましたが、精度の高い脳ドック検査による早期発見と生活習慣の見直しなどによる予防対策によって、その多くは未然に回避することができるようになりました。
脳卒中は大きく分けて3つあります
脳卒中によって脳の血管が障害を受けるとその先に血液を届けることができなくなります。
その結果脳に酸素や糖分が行き渡らなくなるために、脳の細胞が死んでしまい(いわゆる壊死と言います)、その壊死の部位や範囲、程度によって様々な症状が出てしまいます。そして、その損傷された脳の部位によって、どのような後遺症が残るかが決まってきます。
現代の医療では一度死んでしまった脳細胞は再生しません。そのため脳卒中の後遺症に対しては、薬や治療で治す、というものではなく時間をかけてトレーニングを行って残存している機能で補うように訓練することが主体になります。高度の麻痺に伴う関節の拘縮は、ボトックスを注することで改善することも可能です。急性期の治療が極めて重要であることは言うまでもありませんが、存機能をうまく使いつつ日常生活に戻られている方もたくさんいらっしゃいます。
脳卒中の二次予防は、脳卒中に再びならないように再発を防ぐことです。代表的な脳卒中である脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の中でも、再発しやすいのが脳梗塞です。
特に発症後 1ヶ月以内の再発が多く、1年以内には約10%が、5年以内には約30%の人が再発していると言われます。脳梗塞が発症した後、5年以内に再発する人は、3人に 1人もいることになります。また脳梗塞の再発は、同じ場所に起こるのではなく、多くは別の脳の血管に、同じタイプの脳梗塞が起こります。
脳梗塞の再発は、最初の時よりも後遺症が重症になったり、新たな後遺症が起こったりする危険がありますし、後遺症の数が多くなれば、それだけ日常生活にも大きな支障が出てしまうので、脳卒中の再発を防ぐことはとても大切なことです。
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